看護師と子育てを両立することは簡単なことではありません。そのため出産を機に現場から離れた後、復職をためらう人も少なくありません。実際、それは看護師の仕事の忙しさと責任を理解しているからだといえます。

育児をしながら看護師として働く場合、子育ての要望に柔軟に応じてくれる現場でなければ、働き続けることは難しいといっても過言ではありません。そこに、仕事と育児の両立がしやすくなるバックアップがなければ、とても日常をこなしていくのは厳しいものです。

そこでここでは、両立しやすい職場へ復帰したい人に見てほしい、求人のチェックポイントを挙げてみました。

まず一つ目のチェックポイントは、その現場に子育て支援のための配慮があるかどうかということです。例えば小さな子どもがいても復職できるように、院内託児所があるといったこと。自分が復職する時には、当然子どもを集団生活の中に入れる必要があります。それが院内にあると送迎も楽ですし、融通も利くため働きやすいというのは言うまでもありません。

二つ目のチェックポイントは、時短勤務ができるかどうかということです。家事・育児をしっかり確保するためには、時短勤務制度が欠かせません。特に復職してすぐの時期は、ついていけるだろうかと毎日が緊張と疲れでいっぱいいっぱいになってしまうもの。疲労が溜まるスピードも急激に速まります。さらにそれに合わさるように、子ども側も最初は集団生活に慣れるまで体調を崩したりするものです。そういった背景から、復職して数ヶ月だけ時短勤務を採用しているようなところもあります。

三つ目は、有給が取りやすいかどうかという点。休みたい時に休めない現場は、安心して子どもを育てられる環境とはいえません。場合によっては、子どもが病気になって看護をしなければならないケースもあるため、自分がいなくてもちゃんと回るような現場に復職することが大事です。そのためには、その現場に人材がきちんと集まっているかどうかを見ておく必要があります。