潜在看護師の方の中には、本当は看護師として働きたいけれど、ブランクがあって現場復帰が怖いと感じている方もいるのではないでしょうか。

そのように、潜在看護師の多くが復帰したくても復帰できないもどかしさに頭を悩ませています。そんな現状を打破するべく、各自治体や各地の団体では潜在看護師の悩み・不安を解消させるための様々な取り組みを行っています。

そこで今回は、実際に行われている取り組みの事例を紹介したいと思います。

事例として挙げたいのが、東京都が設置主体となっている東京都ナースプラザの取り組み。ここでは、復職に向けた復職支援研修が行われています。

東京都ナースプラザの研修は、様々なパターンが用意されており、気軽に1日だけで完結させる事ができるコースから7日間集中的に行うコースまで多様なニーズに対応しています。座学はもちろん、実際の病院の設備見学を行ったり、専門学校の模擬病棟で実習を行うなど実践的に学ぶ事が出来ます。もちろん、これらの研修は無料で提供されているので、費用面を心配する必要もありません。

その他、日本看護協会では地方に住んでいる方や子育てなどで時間が取れないという方に向けて、インターネット講座も実施しています。インターネットでの研修であれば、復職の検討段階でも気軽に参加ができることから、多くの方が受講をしています。

このように、全国各地の自治体や医療機関で潜在看護師の職場復帰に向けたサポートが行われているので、看護師への復職の意向がある方は、徹底的にチェックしてみると良いでしょう。

また、そうした自治体の取り組みだけでなく、自分自身で職場復帰できる状態を整えていくことも大切です。特に結婚して出産もした後に職場復帰する場合は、かなり状況が変わってきます。そこで一旦挫折してしまえば、さらに復帰から遠のいてしまいます。無理なく働き続けたいのなら、ブランクを乗り越えるコツはしっかり調べておくようにしましょう。